いつも競争するように人生を走り続けてきました。

成功こそが重要であり、成功の秘訣は学歴にあると教えられてきました。ソウルの大学を目指して学生時代を送り、英文学の修士課程を修了しました。博士課程の準備をしている途中、突然、英文学を専攻していた私がオーストラリアの歯科大学への進学を決め、進路を変えました。新たな分野に挑戦すれば、自分にも新しい人生が開けるだろうと期待していました。

しかし、結果は想像とは違いました。一度も訪れたことのないオーストラリアで、まったく経験のない歯科学を学ぶために必死に努力しました。入学後も周りに遅れをとるまいという不安を原動力に走り続けました。その過程で異国の地で鬱や不安障害、摂食障害を経験しました。結局、ある冬休みにソウルに戻り、オーストラリアへ戻らないことを決めました。なぜ自分の人生がこれほど苦しいのか分かりませんでした。実は苦しいということさえ、自覚できていませんでした。

両親から「人生は本来苦しく、競争するものだ」と教わってきたため、自分の辛さも特におかしなことだとは思いませんでした。「今」幸せでいることは怠惰であり、将来の何かを逃しているのだと信じて生きていました。そんな中、出会ったのが瞑想とヨガでした。

初めて瞑想をした日に、初めてすべてを少し距離を置いて見ることができました。自分の心を覗き込み、これまでとても苦しかったのだと気づきました。その後、ヨガも学び、インドで瞑想を深く学び始めました。

こうした経験を通じて、『Breathing Whale（숨 쉬는 고래）』を創業しました。私と同じように悩みを抱える誰かのために、ヨガと瞑想を通じて心の習慣をより易しく、明確に伝えるために。そしてその智慧を通じて、すべての人がより自由で、穏やかで、美しい人生を送れるよう手助けするために。

そのため、学びを止めず、毎年さらに専門的なプログラムを企画・提供するため、海外でも継続的にさまざまなヨガと瞑想を学び、研究しています。

これまでの人生において、人間関係、キャリア、自尊感情、人生への混乱、身体の健康など、あらゆる面で揺らいだ理由が、自分自身を理解できていなかったからだと気づきました。

世界的な瞑想指導者から学びを深めていく中で、少しずつ明確になりました。自分の心を細やかに理解するほど、人生はより順調で穏やかになること。自分を知れば知るほど自然と人生の達成感が生まれ、人間関係も改善されることを、私は身をもって経験しました。

鯨は広大な海を穏やかに自由に生きています。天候など外的環境が変わっても揺るぎなく、自分らしい素敵な人生を送ります。鯨がこのように生きるために最も大切なのは、時折海面に出て大きく息をすること、つまり「休息」なのです。

『Breathing Whale』は、私たちの日常の中で鯨のような生き方を実現するための空間です。2015年にヨガと瞑想の案内を開始し、ソウルにスタジオをオープンしました。2025年現在、ソウル、チェジュ、東京で健康的な休息の時間を提供しています。ヨガと瞑想を通じて身体と心を回復し、広大な人生という海を穏やかに自由に泳ぐための安全なコミュニティを作っています。

2025年以降、東京をはじめとするアジアの都市に住む現代人が、誰とも競争することなく、ありのままの自分を慈しみ、自分らしいペースで成長するための安全な空間を提供していきます。

ここでは、完璧なヨガのポーズを取ることに集中するのではなく、自分自身を深く観察し、内面的な成長を通じて、人生の目標達成や人間関係の改善など、より良く生きる方法を学び、実践します。

すべてには初めての瞬間があります。ヨガと瞑想も同じです。初めての戸惑いも受け入れ、継続的な練習を通じて頑張る自分を褒め、自分のペースを尊重する時間を持つことを願っています。丁寧に自分の身体に意識を向け、呼吸を感じ、心の動きを観察する練習を一緒にしましょう。

様々な人間関係と日常の中で、『Breathing Whale』が自分自身に「大丈夫」「よくやっている」と言える安全な空間になれますように。自分らしい方法で休息と健康的な習慣を作りたいすべての方を、心よりお待ちしています。